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2023年の株式投資戦略


新年あけましておめでとうございます。
2023年となりまして、外国為替相場をに大きな動きを見せており、今年のマーケットの先行きを占うような展開だと感じております。

2023年のテーマとしては、

・円安局面の終了
・海外景気鈍化
・海外金利は通常化、日本だけ低金利
・日本国内も増税と物価高によるさらなる消費低迷
・先行き予測のさらなる困難化
・大量死亡社会へ

という外部環境の中で、投資テーマとしては、

・モビリティ革命の具現化
・デトックス医療ニーズのの高まり
・予防医療、先進医療への関心の高まり
・増税、不景気の中での成長モデル
・DX化の新しい潮流

という辺りが当面の関心ごとになると思われます。

その中で株式市場の未来を考えますと、右肩上がりの上昇は見込みにくい状況にあると言わざるを得ません。

「アベノミクス時の日銀の買い」のように継続的に買ってくれる投資家の存在も特定しにくい状況です。

そういう中でも株式市場の利益を上げていくための戦略としては、

・スーパーバリュー投資
・再現性のある短期トレード


が良いと考えられます。

株式とは、基本的に前年度よりも利益が増加すると予測された会社の株価が上がります。
しかし、景気低迷と円安の終了により、国内産業で増益を見込める産業は多くありません。
もちろん、個別企業を見れば、増益を達成できる企業もたくさんあると思いますが、従来と比較すると、少なくなることが想定されます。

円安効果の剥落で輸出産業の増益は環境的に厳しいですし、内需も増税等の影響で買い控えが起こりやすい状況にあります。

そんな中で、従来通りの「成長株投資」を行うことはとても難しいと感じます。
成長株投資は、それこそ利益成長の大きな会社を選別して投資することで、その企業の利益成長とともに株価の上昇が見込まれる戦略ですが、一方で、減益になった際の株価下落が非常に大きいのが特徴です。

上記のような外部要因の中では、ダウンサイドリスクが大きく、上昇期待が小さいので、リスクリワードの観点からとても難しいと言わざるを得ません。

一方で、バリュー株は、利益成長こそあまり見込めないものの、安定した収益を継続し、安定して配当を出し続けているにもかかわらず、割安に放置されている企業の株を言います。

さらに、スーパーバリュー株とは、それがさらに行き過ぎており、安定した収益、安定した配当を続けているにもかかわらず、とても割安に放置されている、つまり投資家に相手にされていない会社ということになります。

そういう企業の株価は、元々期待値が低いのですので、下落局面に強く、株価が下がりにくい特徴があります。

反対に、なにか注目されるきっかけがあれば、大きく上昇する可能性があります。
つまり、ダウンサイドリスクに強く、上昇可能性があるということになります。
さらに、株価が上がらなくても、安定的な配当によって定期的なリターンが入ってくるという特徴があります。

スーパーバリュー株投資をすることで、安定した収益を確保しつつ、株価は下がりにくく、何かあった際には大きく上昇する可能性がある楽しみを持つということになります。

長期投資では、スーパーバリュー投資が良い年になるでしょう。
というかそれ以外の選択肢が難しい状況です。

そんな環境の中で、継続的に強さを発揮するのは、「短期トレード」です。

株式投資で短期トレードと言えば、デイトレードではなく「スイングトレード」です。

株式投資でデイトレードを行うことは、私的にはナンセンスと言わざるを得ません。
デイトレードなら、FXで行った方が、効率も勝率も何倍も魅力的だからです。

皆さんに学んでいただいております「市況株のスイングトレード」は、2023年も個人投資家の利益を増やしていくためには、中心的な投資戦略であり続けることは間違いありません。

是非とも今年も完全習得を目指して取り組んでいただけたらと思います。

本年もよろしくお願い申し上げます。


アーニングアカデミー

浜本学泰