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先週のドル安は何を織り込んでいるのか?【お金の学校】アーニングアカデミー浜本学泰【株・FXブログ】
皆さんこんにちは。
アーニングアカデミーの浜本学泰です。
先週のドル売りの流れは一旦止まったようです。
今回のドル売りはとても皮肉なものです。
アメリカが続けてきた状況を見ながらの金融引締め政策。
その結果、安定してアメリカ経済は順調に良くなってきておりました。
株価も上がり、ドル相場も安定していました。
そこにトランプ大統領の景気刺激策として、大幅な法人減税やインフラ整備の政策が打たれました。
アメリカの景気回復は加速をし、その結果、長期金利の想定以上の上昇を招きました。
そこに来てのタイミングでの、FRB議長交代。
パウエル新議長は、大変な舵取りから任されることになります。
長期金利が上がることによって、相対的に債券の魅力が高まるため、上がり続けた株式は売られる事になりました。
企業業績は良いので、株式市場の下落も一旦の利益確定売りを終えて安定しました。
しかし、今度は「ドル売り」が始まりました。
金利が上がること、株式市場が落ち着いていること、これらは「ドル高」の要因と言えます。
逆のことが起こっているマーケットでは何を織り込んでいるでしょうか?
私はファンドマネージャーになった際、師匠に言われたことを今でも守っています。
「君がある株式を安いとか高いとか判断する必要はない。マーケットでついている価格が真実だから。君はなぜその株価がその価格がついているのかを分析すれば良いのだよ。マーケットは神様だから、その株価がおかしいと言ったところで仕方ない。その株価に私達が知らないことが隠されているんだよ」
というものです。
ですので、今回のドル安も何か私達が気づいていないことがあるのだと思います。
考えられるのは、これまで状況を觀ながら進めてきた金融引締め政策を、トランプ大統領の積極策の結果、加熱してきたアメリカ経済の状況を觀て、引き締め傾向を緩めるのではないかと考えているのではないかということです。
これまで想定していた状況からの変化は、その通貨への信任を落とします。
今はその可能性を織り込んでいる可能性が高いのではないかと考えています。
今週初のFX相場は、反転してドルが買い戻される展開から始まっています。
特に大きな材料が予定されていない今週のマーケットでどうなっていくのか?
動向を見守っていきましょう。
アーニングアカデミー
代表 浜本学泰