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NY株式市場の下落のメカニズム【お金の学校】アーニングアカデミー浜本学泰【株・FXブログ】
こんにちは。
アーニングアカデミーの浜本学泰です。
昨晩のNY株式市場は再び1000ドルを上回る下落を見せました。
欧州市場までは安定した動きが続いていたのですが、NY市場の後半から一気に崩れていきました。
週末を控えて、長期金利上昇による株式の魅力低下を更に嫌気した格好になります。
なぜ長期金利が上昇すると株価が下落するのか?
長期金利が上昇すると、相対的に国債など債券の金利も上昇するため、債券運用の魅力が高まります。
株価の割高割安を判断するのに「PER」という指標があるのはご存知と思いますが、その逆数を採ると「益利回り」という指標になり、長期金利と比較することで、「イールドスプレッド」「イールドレシオ」などと呼ばれ、株価の相対的な魅力度と相対的に見ているのです。
イールドスプレッドは、一般的に、「長期金利 - 益利回り」で表されます。
NYダウのPERは18倍ほどで、逆数の益利回りは、5.5%となります。
一方、アメリカの長期金利は、2.85%を超え、更に上昇する見通しです。
アメリカのイールドスプレッド=2.85%-5.5%=-2.65%
この数値が小さいほど、株価は割安となります。
この数値が大きくなると、株価は割高という判断になります。
長期金利が上がると、マイナス幅が小さくなる、つまり数字は大きくなりますので、株価は割高になってくると判断されるわけです。
つまり、株式市場になんの変化がなくても、長期金利が上昇すると、相対的に株価が割高と判断されてしまうのです。
ですので、今回のNY株式市場の下落は、アメリカの企業業績や景気動向に何か変化があったということではなく、長期金利が上昇しているという1点を持って下落しているのです。
しかし、金融市場というのは相互に連動している構造になっているので、他の金融市場にも大きな影響を与えるのです。
大切なことは本質を掴んだ上で、目の前のマーケットに対応していくというのがもっとも確実性が高いトレード方法となります。
アーニングアカデミー
浜本学泰